この記事のポイント
- 「視聴型」から「対話型」へと、期待の重心が移りつつある
- 対話型学習を大規模に提供するうえでの制約は「人手」
- AIチューターは、この人手の制約を緩和する手段として期待されている
オンライン教育市場は拡大を続けていますが、その内実には大きな幅があります。動画を一方的に視聴する形式もあれば、対話を重視する形式もあります。この違いは、今後の市場の質を左右する重要な分かれ目だと私たちは考えています。
「視聴」から「対話」へ
初期のオンライン教育の多くは、講義動画を配信する形式が中心でした。場所や時間の制約を超えられるという利点がある一方、学習者が受け身になりやすいという課題も指摘されてきました。
近年は、チャットやAIとのやり取りを通じて、学習者自身が考え、答え、フィードバックを受け取る、対話型の学習への期待が高まっています。これは、知識を受け取るだけでなく、使ってみる機会が学習の定着に欠かせない、という理解が広がってきたためだと私たちは見ています。
動画を「見終えた」ことと「身についた」ことの差
講義動画を最後まで視聴したという事実は、内容が身についたことを保証しません。視聴中は理解した気になっていても、いざ自分の言葉で説明しようとすると言葉に詰まる、という経験をしたことがある人は少なくないはずです。この「わかったつもり」と「実際にできる」の間のギャップを埋めるには、学んだことを自分で使ってみる機会、つまり対話が必要になります。
AIチューターという選択肢
対話型学習を大規模に提供するうえで課題になるのが、人手の確保です。一人ひとりの記述や発言に向き合うには、相応の時間と人員が必要になります。AIチューターは、この制約を緩和する手段として期待されています。
Ordinova Kidsが採用しているAIチューターは、単に正誤を判定するのではなく、子どもの記述からThinking Scoreの軸に沿って考える力を見取り、問い返すことを目指しています。オンライン教育市場が「視聴」から「対話」へ向かう流れの中で、この仕組みには意味があると私たちは考えています。
拡大する市場だからこそ、問われる質
市場が拡大するほど、玉石混交のサービスが増えることも避けられません。オンライン教育を選ぶ際は、学習者が受け身になっていないか、考える機会が用意されているかを、一つの判断基準にしていただきたいと私たちは考えています。