この記事のポイント
- Thinking Scoreは点数の高低を競うものではなく、思考の傾向を映し出す指標である
- 「observed(見られた)」と「not_applicable(今回は該当なし)」という考え方が土台にある
- 一時点の数値そのものより、直近の変化の方向を見ることが大切
お子さまのThinking Scoreを初めて見たとき、多くの保護者の方は「これは、うちの子の成績表なのだろうか」と戸惑うかもしれません。Thinking Scoreは、一般的な成績表とは、少し性質が異なるものです。
点数ではなく、思考の傾向を見るもの
Thinking Scoreは、仮説力・根拠力・疑う力・理解力・表現力・ふりかえり力という6つの軸で、子どもの記述から見取れる思考の傾向を示すものです。テストの点数のように、100点満点で優劣をつけるためのものではありません。
ある軸のレベルが低いということは、その子に能力がないということではなく、その時点では、その軸を発揮する記述が見られなかった、という意味であることがほとんどです。
「observed」と「not_applicable」という考え方
Thinking Scoreの設計では、その設問でその軸を発揮する機会が実質的になかった場合、無理に評価をつけず「not_applicable(観測不能)」として扱います。単純な計算問題では「疑う力」を発揮する場面がないことも多く、そうした場合に低い評価をつけてしまうことは、子どもにとって不公平だと私たちは考えているからです。
大切なのは、直近の変化を見ること
Thinking Scoreで私たちが重視しているのは、ある一時点の数字そのものよりも、直近の記述と、それ以前の記述を比べたときの変化です。「昨日のあなたと、今日のあなた」を見る、という教育憲章の考え方が、ここにも反映されています。
Thinking Scoreを見るときは、一つの数字に一喜一憂するのではなく、お子さまの考える力が、どのように変化してきているかという「流れ」として受け止めていただければと思います。
「今回は低かった」が、悪い兆候とは限らない
Thinking Scoreを初めて見る保護者から多いのが、「前回より下がったのはなぜか」という質問である。しかし取り組んだ課題の種類やテーマによって、ある観点が「observed」されなかった、つまりその機会自体がなかったというだけのことも多い。これは能力の低下ではなく、評価対象になる場面がなかったことを意味する。
Ordinova Kidsでは、単発の数値の上下ではなく、複数回にわたる傾向の推移を保護者と一緒に確認することを大切にしている。一回のスコアだけで一喜一憂せず、流れの中で子どもの変化を捉えることが本来の目的だ。