この記事のポイント
- 頭の中の考えは、言葉にしなくてもあいまいなまま成立してしまう
- 書くという行為を通じて、考えはより具体的な形へと変化していく
- 読み書きの力は、単なる国語のスキルではなく、選択肢を増やす力でもある
「書く力は、考える力」。これは、Ordinova教育憲章の第三章に掲げている言葉です。なぜ、この二つの力は、これほど強く結びついているのでしょうか。
頭の中の考えは、あいまいなままでいられる
頭の中で考えているだけであれば、多少矛盾していても、根拠があいまいでも、そのままにしておくことができます。誰にも見られず、説明を求められることもないからです。
しかし、その考えを文章として書こうとした瞬間、あいまいさは許されなくなります。主語と述語をつなげ、理由を示し、筋道を立てる必要が出てきます。この「書く」という制約が、考えを鍛える機会になります。
書きながら、考えは変わっていく
多くの場合、書く前に考えていたことと、書き終えたあとの考えは、まったく同じではありません。書いている途中で「あれ、これは違うかもしれない」と気づき、考えを修正することも珍しくありません。書くという行為は、考えを記録する作業であると同時に、考えを作り、更新していく作業でもあります。
読み書きの力は、選択肢を増やす力
Ordinova教育憲章が述べているとおり、読み書きの力は、子どもがこれから生きていく社会の中で、最大の自由をもたらします。自分の考えを言葉にできる力は、進学や就職の場面はもちろん、日常のあらゆる意思決定の場面で、自分の選択肢を広げる力になります。
書き始める前と、書き終えた後で、結論が変わることがある
子どもに文章を書かせていると、書き始めた時点の主張と、書き終えたときの主張が変わっていることがある。これは考えがぶれているのではなく、書く過程そのものが思考を進める役割を果たしている証拠だ。頭の中だけで考えていたら気づかなかった矛盾や飛躍に、書きながら自分で気づいていく。
Ordinova Kidsが作文や記述の機会を重視するのは、この「書きながら考えを更新する」経験を積ませるためである。最初の結論に固執せず、書く過程で考えを鍛え直せることこそが、思考力の伸びしろになる。